IPアドレスとサブネットマスク
- 前回の勉強内容
- 勉強のきっかけになった過去問
- サブネットマスク(subnet mask)というものがあります
- サブネットマスクの10進数表記
- 出典
前回の勉強内容
勉強のきっかけになった過去問
次のIPアドレスとサブネットマスクをもつPCがある。このPCのネットワークアドレスとして,適切なものはどれか。
IPアドレス: 10.170.70.19
サブネットマスク:255.255.255.240ア. 10.170.70.0 イ. 10.170.70.16 ウ. 10.170.70.31 エ. 10.170.70.255
平成31年春期問34 ネットワークアドレス|応用情報技術者試験.com
サブネットマスク(subnet mask)というものがあります
サブネットマスクとは、ネットワーク部がどこからどこまでかを定義する数値です。
IPアドレスは、「ネットワーク部」と「ホスト部」からできています。
その「ネットワーク部」がどこからどこまでかを定義する32ビットの数値です。
そもそもサブネットというのは、小さく分割したネットワークです。
大きなネットワークを複数の小さなネットワークに分割して管理する際の管理単位となる小さなネットワーク。
サブネットとは - IT用語辞典 e-Words
例えば、「Cクラスを使うにはホストが多すぎる」が「Bクラスを使うにはホストが少なすぎる」
こんな場合「Bクラスを小さなネットワークに分割」してその1つを使えばちょうどいい。
この小さなネットワークがサブネットです。
サブネットにするから「ネットワーク部」がクラスとは変わります。
上記の例で考えると「Bクラスを小さなネットワークに分割」したので「Bクラスのネットワーク部」とは違う「ネットワーク部」になります。
そうなると、どこからどこまでが「ネットワーク部」かわからなくなります。
そこで、
サブネットマスクの「ネットワーク部」には見方があります。
サブネットマスクを2進数でみると先頭から途中まで「1」が連続しています。
「1」が連続している範囲が、「ネットワーク部」です。
「0」が連続している範囲が、「ホスト部」です。
「勉強のきっかけになった過去問」で考えます。
サブネットマスクは、「255.255.255.240」です。
これを2進数にすると
11111111 11111111 11111111 11110000
です。
ピンクの部分がCクラスより小さくネットワークを分割しています。
そのネットワークに繋がるIPアドレス「10.170.70.19」のホストがあります。
この「ネットワーク部」を見てみます。
① ホストのIPアドレスを2進数にします。
00001010 10101010 01000110 00010011
② サブネットマスクと見比べます。
00001010 10101010 01000110 00010011
11111111 11111111 11111111 11110000
③ 2つをAND演算(論理積)すると「ネットワーク部」になります。
結果は、00001010 10101010 01000110 00010000 です。
「ネットワーク部」は、00001010 10101010 01000110 00010000 です。
④ 2つをOR演算(論理和)すると「ホスト部」になります。
結果は、11111111 11111111 11111111 11110011 です。
「ホスト部」は、11111111 11111111 11111111 11110011 です。
⑤ 10進数に戻します。
「ネットワーク部」は、10.170.70.16です。
「ホスト部」は、255.255.255.243です。
という感じでサブネットマスクにおける「ネットワーク部」「ホスト部」を見分けます。
対象 | 10進数 | 2進数 |
---|---|---|
サブネットマスク | 255.255.255.240 | 11111111 11111111 11111111 11110000 |
IPアドレス | 10.170.70.19 | 00001010 10101010 01000110 00010011 |
ネットワーク部(AND演算) | 10.170.70.16 | 00001010 10101010 01000110 00010000 |
ホスト部(OR演算) | 255.255.255.243 | 11111111 11111111 11111111 11110011 |