TPMは、耐タンパ性に優れたセキュリティチップです。
前回の勉強内容
勉強のきっかけになった問題
PCに内蔵されるセキュリティチップ(TPM:Trusted Platform Module)がもつ機能はどれか。
ア. TPM間での共通鍵の交換
イ. 鍵ペアの生成
ウ. ディジタル証明書の発行
エ. ネットワーク経由の乱数発信
情報セキュリティスペシャリスト平成26年春期 午前Ⅱ 問5
TPMは、鍵ペアの生成を行います。
- 正式名称: Trusted(信用されている) Platform Module
TCGで定義されたセキュリティの仕様に準拠したセキュリティチップです。
- 正式名称: Trusted Computing Group
PCなどの機器に搭載され、鍵生成やハッシュ演算及び暗号処理を行うセキュリティチップです。
TPMによって提供される機能には以下のようなものがあります。
- OSやアプリケーションの改ざん検知
- 端末認証
- ストレージ全体の暗号化
TPMは、耐タンパ性に優れています。
耐タンパ性は、外部から内部データに対して行われる改ざん・解読・取出しなどの行為に対する耐性度合いです。
- 英語 : tamper(許可なくいじる) resistance(抵抗する力)
マイクロプロセッサの耐タンパ性を向上させる手法として,適切なものはどれか。
答. チップ内部を物理的に解析しようとすると,内部回路が破壊されるようにする。
平成30年秋期問22 マイクロプロセッサの耐タンパ性|応用情報技術者試験.com
ICカードの耐タンパ性を高める対策はどれか。
答. 信号の読み出し用プローブの取付けを検出するとICチップ内の保存情報を消去する回路を設けて,ICチップ内の情報を容易に解析できないようにする。
平成29年秋期問44 耐タンパ性を高める対策はどれか|応用情報技術者試験.com
HDDやメインのCPUとセキュリティ関連機能をもったTPMが物理的に分かれることで耐タンパ性が高まります。
LSIは、ICの大きいのです。
- 正式名称: Large-scale Integrated(統合された) Circuit(回路)
- 日本語: 大規模集積回路
従来はボード上で実現していたシステムを一つのチップ上で実現したLSIのことをSoCといいます。
- 正式名称: System on a Chip
SoC(System on a Chip)の説明として,適切なものはどれか。
答. 必要とされるすべての機能(システム)を同一プロセスで集積した半導体チップ
平成28年春期問24 SoC(System on a Chip)の説明|応用情報技術者試験.com