前回の勉強内容
勉強のきっかけになった過去問
仮想環境の技術には環境の構成によって「ホスト型」「ハイパーバイザ型」「コンテナ型」があります。
「コンテナ型」は、ここ数年Dockerを使ってコンテナで環境を作って使っています。
しかし、「ホスト型」「ハイパーバイザ型」の違いがよくわかっていないので勉強します。
1台のコンピュータで複数の仮想マシン環境を実現するための制御機能はどれか。
- シストリックアレイ
- デスクトップグリッド
- (正解)ハイパバイザ
- モノシリックカーネル
出典 : 応用情報技術者試験 平成29年秋期 午前問12
ハイパーバイザは、複数の仮装環境を実行したり管理するソフトウェアです。
1つのハードウェア上で実行できるOSは1つです。
ハイパーバイザ(hypervisor)を使えば、1つのハードウェア上で複数のOS(仮想マシン)を一緒に実行できるようになります。
そして、CPUやメモリなどのリソースを複数の仮想マシンに割当てたり管理してくれます。
OSのことをスーパーバイザとも言い、その「スーパー」の上をいく「hyper(超上)」の「visor(管理者)」らしいです。
ネイティブハイパーバイザは、ハードウェア上で動きます。
「Type1」「ベアメタルハイパーバイザ」ともいうそうです。ホストOSなしで直接ハードウェア上に仮想マシンを作れるので、サーバ環境などで使われるそうです。
このネイティブハイパーバイザを利用したのが「ハイパーバイザ型」です。
ホストハイパーバイザは、ハードウェア上のホストOS上で動きます。
「Type2」ともいうそうです。パソコンなどで使われるそうです。
このホストハイパーバイを利用したのが「ホスト型」です。
昔「Oracle VM VirtualBox」を使って自分のパソコンに仮想マシンを作っていましたが、それが「ホスト型」だったのですね。
ただ、「仮想化ソフト」には「Type2」だけでなく「仮想環境を制御する機能」も含まれるので「ホスト型=Type2」になるとは限らないのです。
仮想環境の種類を絵にしてみました。
ホスト型

ハイパーバイザ型

コンテナ型

コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
- (正解)アプリケーションの起動に必要なプログラムやライブラリなどをまとめ、ホストOSで動作させるので、独立性を保ちながら複数のアプリケーションを稼働できる。
- サーバで仮想化ソフトウェアを動かし、その上で複数のゲストOSを稼働させるので、サーバのOSとは異なるOSも稼働できる。
- サーバで実行されたアプリケーションの画面情報をクライアントに送信し、クライアントからは端末の操作情報がサーバに送信されるので、クライアントにアプリケーションをインストールしなくても利用できる。
- ホストOSで仮想化ソフトウェアを動かし、その上で複数のゲストOSを稼働させるので、物理サーバへアクセスするにはホストOSを経由する必要がある。
出典 : 応用情報技術者試験 令和3年秋期 午前問14
コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
- 物理サーバと物理サーバの仮想環境とがOSを共有するので、物理サーバか物理サーバの仮想環境のどちらかにOSをもてばよい。
- 物理サーバにホストOSをもたず、物理サーバにインストールした仮想化ソフトウェアによって、個別のゲストOSをもった仮想サーバを動作させる。
- (正解)物理サーバのホストOSと仮想化ソフトウェアによって、プログラムの実行環境を仮想化するので、仮想サーバに個別のゲストOSをもたない。
- 物理サーバのホストOSにインストールした仮想化ソフトウェアによって、個別のゲストOSをもった仮想サーバを動作させる。
出典 : 応用情報技術者試験 令和4年秋期 午前問12
